
今回と次回の2回に渡って、出産に関する実話を書こうと思います。
私の二人の妹の身に実際に起こったことで、もう30年以上も前の話です。
今回は一番下の妹の話ですが、今思い返すと本当に大変なことだったんだと改めて思います。
一歩間違えると妹は亡くなっていた可能性もあり、そうするとその後に生まれた甥っ子二人も存在していないって事にもなります。
看護師さんも悪気があって言ったのではないと思いますが、そのたった一言で危うく妹が死にかけたということは事実です。
初産の20歳の妊婦に看護師が言った言葉
妹は19歳で結婚し、20歳で長女を出産しました。
若いし、初めてのことで不安はいっぱいあったと思います。
そんな妹に、いよいよ出産かと言う時にある看護師が言った言葉。
「今の若い人は辛抱が足りないから。出産は痛いものだから、少々のことで大袈裟にしないでね。」
ただでさえ不安だらけの初産の妊婦に言うべき言葉ではありませんよね。
実際、大声で喚く妊婦さんもいるので(実は次妹がこれ。次回書きます。笑)、看護師さんとしては思わず本音が出ちゃったんでしょうね。
看護師さんにそう言われて、妹は少々痛くても我慢しようと思ったのでしょう。
が、この〝我慢〟が危うく死にかけた原因になってしまいました。
無事出産を終え、赤ちゃんともお別れし、妹は自分の部屋に戻って休んでいました。
でも、実は出産後もずーっとお腹の痛みが続いていたそうです。
看護師さんの言葉があったので、出産後もお腹の痛みはすぐに取れないんだと思い我慢をしていたんです。
初めての出産なので、皆出産後はこうなんだと思っていたとか。
ベッドで痛みを我慢しながら横になっていたものの、あまりの痛みに同室の方に話をしたことで妹は命拾いをしたわけです。
二人部屋の同室の方と、お互い無事出産を終えて色々話をしていたそうです。
妹は痛みを我慢しながら話をしていたようですが、徐々にウトウトと眠くなってきつつ、あまりの痛さに「出産って大変ですね〜出産後もこんなにお腹が痛いなんて」と言ったらしいです。
すると同室の方が「えっ?痛いの?」と。
「出産後は痛みなんて全くないよ。おかしいよ。」と言って先生を呼んでくれたらしいです。
その後、妹は出産後に子宮内で出血していたことがわかったんです。
そして、緊急輸血。
ウトウトしかけていたのは、体内の血液が少なくなって出血多量で死にかけていたと言うことです。
もし、妹が同室の人に話をせずそのまま眠ってしまっていたら、もうそれは永遠の眠りだったと言うことですよね。
妹曰く、朦朧とした意識の中で、輸血中徐々に自分の体が温かくなってきたのがわかり、自分が死にかけてたことを実感したようです。
輸血が大変だということは、妹の体験から知りました。
確かに、同じ血液型といえど他人の血ですからね〜
妹も最初に輸血をしてから何度か下血と輸血を繰り返しました。
今となっては思い出話の一つに過ぎませんが、それは生きているからこそです。
体験談をシェアすることの意味
30年以上も前の話ですが、当時はもちろんセラピストではありませんでした。
生と死の自然について考えるようになり、今頃になって妹の話をふと思い出しました。
そして、こういう話は多くの人にシェアすべきだと感じました。
看護師さんを責めているわけではなく、出産にはこういう危険もあるということを知ってもらうためです。
ドライビンクスクールで習う危険予知と同じです。
ダイエット等の体験談も参考になりますよね。
3人姉妹の長女の私ですが、3人の中で一番最初に出産したのは一番下の今回の話の妹。
次が次妹ですが、これがまさに私が常日頃言っている〝思ったことが現実になる〟を証明してくれた話です。
次回は、この次妹の話を書きますね。
シェアする価値のある話です 😀