ありのままの事実を受け入れる
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忘れられない出来事

昨日、記事を書き終わってふと思い出した事があります。

私の中でとても印象深く残っていること。

それは・・・

私は以前、自動車事故受付のコールセンターで働いていたことがあります。

契約者様が事故に遭われた際に、まず最初に電話をかけてくるところですね。

ネット系損保会社のCMでご存知の方もいるかと思いますが、まさにあのCMの通りです。

事故の受付専門ですが、事故連絡だけでなく、事故に関係する様々な方から入電があります。

その印象に残った出来事というのは、事故の相手方からの電話での会話です。

要は契約者様は加害者で、その事故の被害に遭われた方からの電話だったのです。

被害者(事故相手)の方からの入電も多く、一方的に罵声を浴びせる方も時にはいます。

入電者が誰であるかをまずは特定をするのですが、相手の被害者の方だと分かった瞬間、一応覚悟はしました。

が・・・私の予想とは全く違う展開に。

もう10年以上前のことですが、今でも会話の内容もほぼ記憶しています。

それほど、とても印象に残っているということでしょうか。

最初は、穏やかに話されていたのですが、そのうち泣いているような声になり・・・

対応をしている私まで泣きそうになりました。

以下、その方が仰っていた内容をまとめてみました。

私、何か悪いことをしたんでしょうか?

事故に遭って以来、朝起きることができず、体が思うように動かない。

肉体労働なので体が資本。

外傷がないため見た目は元気に見えるけれど、本当に体がつらい。

でも、稼がないと生活していけないので、無理して現場にいった。

ところが、親方に無理をして事故でもされたら迷惑と言われ、現場から外された。

保険会社の休業補償を貰うには、親方のサインが必要。

だが親方は、わずらわしい手続きは面倒だといってサインしてくれない。

そんな書類にサインしなくてはいけないなら、お前はもうクビにすると言われた。

何日も休んでいるので家賃が払えるか心配。

クビになれば、こんな体で就職活動もできず、本当に困る。

私がいったいどんな悪いことをしたって言うのか。

私、何か悪いことしましたか?

私は何も悪いことをしていない。

ただ信号待ちで停車していただけなのに、どうしてこんな目に合わなくてはいけないのか。

もう、どうしていいかわからない。

 

こんな感じの会話だったと思います。

聞きながら、本当に可哀そうだなと感じました。

追突被害事故は、外傷がなければ確かに見た目は変わらないので、理解されにくいです。

頚椎や腰椎が多少なり影響を受けると、体のあらゆるところに影響がでてきます。

本当に辛いと思います。

ましてや頼みの休業補償も、思いやりがあるとは思えない親方のせいで貰えない状態。

本当に同情しましたが、ただ話を聴くことしかできない私でした。

でも、最後には話を聞いていただいてありがとうございましたと仰っていました。

誰にも相談出来ず、話を聞いてほしかったとのこと。

その後、彼がどんな人生を歩んでいるかは不明ですが、元気に働いていらっしゃることを祈るばかりです。

私がいったい何をしたっていうんですか?

この問いに、私は「確かに・・・」と当時は思いました。

でも、加害者も決して故意ではない。

親方も、親方なりの事情があってのこと。

誰のせいでもないんです。

もちろん被害に遭われた方も、何の落ち度もありません。

ただ、事実として起こってしまったことを消すことはできません。

事実をありのまま受け入れて、前に進むしかないんです。

難しいかもしれませんが、コップの中にちょうど半分の水があると想像してください。

見る人によっては

「え~もう半分しか水がない」

「わぉ~まだ半分も水が残っている」

と、分かれると思います。

ありのままを受け入れるというのは「コップに半分の水がある」と事実だけを見ることです。

「半分しか水がない」と思って水を足せば、コップの水が増えたという現実が現れる。

「半分も水が残っている」と思って水を飲めば、逆に水が減った現実が現れる。

以前、ブログで事実と現実は違うという話をしました。

事実をどう受け止めるかで現実が変わっていく、と。

事実をありのまま受け入れるというニュートラルな心を持つと、目の前に起こる出来事に一喜一憂することもなくなります。

ただ事実を受け入れて今日、今、何をするか、だけです。

これが、ゼロポイントの心、心(ハート)で考えるということです。

何か出来事に遭遇したとき、もし自分が相手の立場だったらと思ったことはあるでしょうか。

お互いが、お互いの立場だったら、と思いやる気持ちを持つことができれば素敵ですね。

 

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