尊厳死について考える
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この世に誕生した時から人は皆死に向かって生きています。

誰もが避けては通れない死。

〝死〟について話すことを縁起が悪いという人もいますが、死はとても尊いもので、時間をかけて考える必要があるテーマです。

ご自身の死について想像したことがあるでしょうか。

この世を去るときの形は人それぞれ。

自分が望む通りの最期を迎えることができれば幸せですよね。

今回は尊厳死について書きます。

尊厳死

尊厳死とは

不治で末期に至った患者が、本人の意思に基づいて死期を単に引き延ばすためだけの延命措置を断わり、自然の経過のまま受け入れる死のこと

 

尊厳死とは、延命治療をせず自然に死を受け入れることですね。

では、延命治療とは?

延命治療とは

疾病の根治ではなく延命を目的とした治療のことで、回復する見込みがない死期の迫った患者に、人工呼吸器や心肺蘇生装置を着けたり点滴で栄養補給をしたりなどして生命を維持するだけの治療

 

55歳以上の方に聞き取り調査をしたあるアンケートによると、90%以上の方が延命治療は希望しないと回答したそうです。

痛みが生じる病気の場合は、痛みは取り除きたいが、過剰な延命治療は望まない方が多いようです。

ですが、こう回答した人たちの中でも、いざ家族のこととなると一転して延命治療を希望する。

これ、何か矛盾を感じる人もいるかもしれませんが、それが感情を持って生きている人間の面白いところだと思うんです。

でもですね、終活の観点からすれば、これはキチンとしておかなければいけない所です。

親が元気なうちに、意識がハッキリしているうちに、こう言ったことは話し合っておくべきことです。

もちろん一緒にご自身のことも、です。

終活を意識し始める年齢はやはり50代でしょうか。

親の最期もそうですが、自分の最期についても家族と話し合っておいた方が良いと思います。

終活は早すぎるということはありません。

子供も含めた家族全員で〝死〟について話すこともとても貴重な時間です。

お互いどんな考えを持っているのかを知ることになり、良いコミュニケーションにもなります。

明日、生きている保証はどこにもありませんよ。

親が認知症になってしまってからでは本人の意思を聞くことはできません。

思い立ったが吉日です。

親の死を受け入れる覚悟

死を受け入れるのはとても辛いことです。

でも、それは自分一人だけではありません。

この世に生きているすべての人は親から生まれてきています。

誰もが乗り越えていることだし、〝死〟は特別なことではなく普通のことです。

もし自分が延命治療を望まないのであれば、その理由はなんでしょう。

逆に延命治療を望む場合、その理由はなんでしょう。

親が延命治療に関する意思を残していない場合は、自分のこととして置き換えて考えると良いと思います。

自分だったらどうするだろう、と。

決して、家族の立場から考えないで欲しいです。

家族はどんな状態でも1日でも長生きして欲しいと思うのが常です。

最期は「良い一生だったね。色々あったけどお父さん(お母さん)の子供に生まれて楽しかったよ。ありがとうね。」と声をかけてお別れをしたいものです。

意識がなくとも、たとえ亡くなった後でも必ず声は聞こえているので、声をかけてあげて下さい。

こういった儀式をすることで、天国へ旅立った家族も残された家族も心の整理がつきます。

亡くなるときの心の状態が死後の世界を作るので、幸せな気分で旅立たせてあげるのが一番。

いつまでも親にすがるのではなく、親を幸せな気持ちで旅立てせてあげる勇気は必要だと思います。

普段から親子でコミュニケーションがとれていれば、心置きなく見送れるはずです。

親が最期の時を迎えようとしているときに「がんばれ」と言うのは、結局、自分自身が親に対してやり残したことがあるからではないのかと思います。

親に対してやってあげたいけれど実現できていないこと、ありますか?

いつやりますか?

今でしょ〜!(ちょっと古かった 😆 )

この世で成仏してからあの世へいく

自分の人生をキチンと歩んできた方は、おそらく死に対する覚悟はできているはずです。

高齢になっても死への恐怖があり、死に対する覚悟ができない人は、やり残したことがあるのかもしれません。

ご両親はどちらのタイプだと思いますか?

また、ご自身はどうでしょうか。

この世を去るときは、思いは残していかないことです。

この世で成仏してからあの世へ行くことが、幸せな死です。

なぜなら、あの世では肉体はなく感情だけが残っているから。

幽霊がすむ幽界は人間の想念が生み出したもので、本来は存在しないもの。

人間の想念とはつまり、死ぬときにこの世に残した思いです。

だからですね、思いは残さずこの世でキチンと成仏してからこの世とお別れしましょうね(笑)

思いを残さないためにはどうすればいいのか・・・

終活には欠かせないエンディングノートを活用しましょう!

終活を意識されている方は耳にしたことがあると思います。

エンディングノートの書き方については、改めて記事に書く予定です。

現在は多くのエンディングノートに関する著書がありますし、様々なエンディングノートが販売されています。

今度書店に行かれたときは、要チェックですよ。

リビングウィル(生前の意思)を残す

尊厳死を選ぶという意思がハッキリとしているなら、その気持ちを残しておきたくないですか。

「尊厳死宣言公正証書」に尊厳死に対する生前の意思(リビングウィル)を残しておくのも終活の一つです。

いざというとき、家族が多いほど意見は分かれるもの。

ご本人がキチンと意思表示を残しておけば、不要な争いも時間も無駄にしなくてすみますし、家族も納得します。

「尊厳死宣言公正証書」は法律のプロである公証人が作成します。

作成者の身元・意思などを確認し、記載内容に法令違反がないかもチェックしますので、証明力があり信頼性や安全性も高いです。

記載内容については、公証役場で公証人と相談して決めることをオススメします。

尊厳死宣言公正証書作成に必要なも

◆下記1~5までのうちいずれか1つ
1.印鑑登録証明書(公正証書作成の日から3ヵ月以内に発行されたもの)及び実印
2.運転免許証及び認印
3.パスポート及び認印
4.住民基本台帳カード(写真付き)及び認印
5.その他顔写真入りの公的機関発行の証明書及び認印
◆公証人手数料 ¥11,000

※詳細はお近くの公証役場でご確認ください

現在、日本では尊厳死に関する法的な整備はなく、たとえ「尊厳死宣言公正証書」を作成しても法的に有効なものとは言えないのが現状です。

そのため必ずしも尊厳死が実現できるとは限りませんが、家族に自分の意思を伝えることはできます。

また、ご本人の意思も時間の経過とともに変化する可能性があります。

「尊厳死宣言公正証書」作成後は必ず家族に共有し、定期的に気持ちに変わりはないか家族間での話し合いが必要だと思います。

〝死〟をテーマに家族間で話をすることは〝死〟を意識することでもあり、人生を振り返る機会にもなります。

高齢者を相手に〝死〟の話題なんてと敬遠せず、明るく〝死〟について話しあうべきだと思います。

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