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死に逝く人は何を想うのか

『ラスト・ソング』を読んだことをきっかけに、

著者である音楽療法士・佐藤由美子さんのメルマガをずっと読んでいます。

本日1/25のメルマガで、来月渡米されるとのお知らせが届きました。

元々はアメリカで音楽療法士としてご活躍されていたので、

Back to Americaという英語のタイトルを見たときも、ご本人にとってはそれが自然な表現なんだと思いました。

今週の日曜日1/29に、佐藤由美子さんの講演会へ行く予定です。

『ラスト・ソング』を読んで以来、やっと行く機会に恵まれたので楽しみです。

渡米前にお話を聞くこと、お目にかかれることに感謝です。

新刊『死に逝く人は何を想うのか 遺される家族にできること』もなんとか読み終えました。

前回の『ラスト・ソング』同様、とても勉強になると同時に共感する内容です。

人間は生まれる日も死ぬ日も自分で決めている

赤ちゃんは生まれる日を自分で決めています。

自分の生まれたい日に生まれることを阻止しているのが、医療介入。

陣痛促進剤で生まれる日をコントロールしたり、緊急事態以外の帝王切開は出産日が病院によって決められるところもあります。

医療介入はバース・トラウマの一因になります。

麻酔を使用した無痛分娩は言うまでもありません。

母子に危険がある際は、当然医療介入は必要です。

ですが、不必要な医療介入はできるだけ避けたいという思いです。

『死に逝く人は何を思うのか』を読み、死ぬ時もやはり同じなんだと納得。

死とは本来、医療的な出来事ではなく、自然な出来事である。

人生の舵をにぎるのは本人であり、それは死に至るまで変わらない。

全くその通りですね。

ちょっと部屋を出た際に息を引き取っていた・・・という話をたまに聞きますよね。

これは、ご本人が誰もいない間を選んで亡くなっているのだと思います。

まるで待っていたかのように、〇〇が病院に着いてまもなく息を引き取った・・・これもよく聞く話です。

家族全員に見守られて死を希望している方は、ちゃんと自分の意思で待っているのです。

死ぬ時も自分で決めることができるんだ・・・と、この本を読んで思いました。

ですが、ここでも医療介入が自然の死を妨げている感は否めません。

死が近づくと、食欲がなくなり何も食べなくなり死を迎えるのが自然な死。

そこで点滴のような医療介入があると、もはや自然ではなくなります。

アクティブ・デスという言葉は聞いたことがありますか?

自らがデザインした死を自ら演出することです。

医師の川越厚さんの著書『アクティブ・デス (シリーズ生きる)』は、

死を迎えるにあたり自分らしい生き方を成就するために、

ご自身がいのちの主体として納得のいく計画をたて、自ら死をデザインした僧侶の話です。

この本に、点滴に関する似たような記述があります。

人間の聴覚

死が近い人には、お迎えが来ているのが見える人もいるようです。

ご家族の方は、病人が変なことを言い出すと、

死が近づいてとうとうボケて来たとか、おかしくなったとか思わず、

きちっと話を聞き、話す内容を受け入れて欲しいです。

これは、幼児がおかしなことを言っていると言う親と似ていますね。

乳幼児もまた魂や霊が見えており、会話をしているのです。

親は「何バカなこと言ってるの!」と否定するのではなく、

普通に「そうなんだ〜」くらいの感覚で受け入れることが大事だと思います。

目に見えないものの存在を信じる姿勢を持って欲しいです。

特に、死に逝く人の最後の希望はきちっと聞き、望みを叶えてあげたいと思いませんか。

家族が望む延命措置は、患者さんが本当に望んでいることなのか。

死が近づいている本人は、周りが思う以上に「死に対する覚悟」はできているように思います。

覚悟ができていないのは、ご家族の方。

「もう逝ってもいいよ」の一言で、ご本人は安心して穏やかに逝くことができるんだと思いました。

聴覚は最期まで人間に残る感覚。

たとえ意識が朦朧としていても、必ず声は聴こえいています。

ご家族の最期を見送る際は、聴こえていると思って何か話しかけてあげるといいと思います。

特に重要な言葉が「ありがとう」「ごめんね」「許すよ」

感謝や謝罪、承認の気持ちを共有することで、心が穏やかになるようです。

実は、一番最初に発達する人間の器官も聴覚なのです。

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で周囲の色々な声を聞いています。

listen(耳を傾けて聴く)ではなくhear(聞こえる)なので、

赤ちゃんが傷つくような会話は避けた方が良いですよ。

「男の子が欲しかったのに女の子なのよ〜」

「できちゃった結婚なんだよね〜まだ遊びたかったんだけどね」

こんな何気ない会話が、バース・トラウマになることもあるのです。

これを読んで「えっ!」と思っている人、

ちゃんと、胎話して「ごめんね〜会えるの楽しみにしてるよ」と言えば大丈夫です^^

 

全ての人に訪れる死。

見送る立場、見送られる立場、どちらになっても参考になる本だと思います。